[2002.06.24]
  憤怒のサバト


 ▼Neither side happy with Net radio royalty rates(USA TODAY)【英語】
  http://www.usatoday.com/life/cyber/tech/2002/06/21/net-radio.htm


 ネットラジオ局の闘いは終わらないだろう。血しぶき散る中,異端の糧を豊穰の屠蘇として掲げよう,か。

 米国著作権庁の決定したネットラジオに1曲0.07セントという著作権料率について,デジタル・メディア協会の重役,ジョン・ポッターはまだ高過ぎるとし,ネットラジオ局にとって痛みがあると述べた。Live365.comの副社長,ジョン・ジェフリーによると,この料率によってLive365は月10万ドルの出費を負うことになるとしている。Live365では収入に応じての料率設定を求めていたが,著作権庁はそれではほとんどわずかな料金になってしまうと拒否した。米国レコード協会側も不満を述べており,0.07セントという料率は公正な市場価格を反映していなく,より高いロイヤリティを求めるとしている。

 音楽を聴くことは,罪であるようだ。音楽をいろんなデバイスで楽しむことは,制限されて当然のような云い方をされ,新しい音楽に出会う機会を作ってくれたネットラジオ局は,ほぼすべて潰されようとしている(過去記事)。パソコン上で流れる音楽は,薄汚れた罪悪として,駆逐されようとしている。おぉ神よ,罪深き私どもを許し給え。

 これまで制作者への支援,という理由で購入してきたCDなども,それへの出会いを作ってくれたネットラジオが罪であるなら,異端の糧として捨てるべきであるのだろう。悪魔呼ばわりされてまで,支援し続けるべきミュージシャンなどいない。だが? ワイヤードの神の,鼻で笑う声が聞こえる。サバトは背信の集いではなく,安息日の意である。ネットラジオよ,サバトの儀として,地へ潜れ,清廉の誓いとして,奏で唄い続けよ。(via KNWT


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